■プロフィール
1914年長野県生まれ。神楽や民謡などの日本の伝統的な音楽の要素を用いた作風で、日本を代表する作曲家として活躍した。
1914(大正3)年1月15日 長野県更級郡信里村(現・長野市)の農家に生まれる。
1933(昭和8)年 長野県師範学校卒業。長野県内の小学校にて教諭となる。
1939(昭和13)年 作曲を安部幸明に師事する。(~1943)
1941(昭和16)年 上京。豊島区第五国民学校に勤務。東京都教員管弦楽団においてフルート奏者を務める。第二次世界大戦開戦。
1945(昭和20)年 終戦。
1946(昭和21)年 第14回音楽コンクール(現・日本音楽コンクール)において《管弦楽のための「信濃囃子」》が第一位を受賞。
1950(昭和25)年 山本直忠、石井五郎、平井康三郎、渡邊茂、金井喜久子とグループ「白濤会」を結成。
1952(昭和27)年 東京音楽学校(現・東京藝術大学)の委託生となり、池内友次郎に師事する。
1954(昭和29)年 教職を退いて、作曲活動に専念。
1957(昭和32)年 深井史郎、塚谷晃弘、貴島清彦、伊藤隆太らと「新音楽の会」を結成。第一回発表会に於いて《管弦楽のための「木挽歌」》を発表。この会により第12回芸術祭奨励賞受賞。
1957(昭和34)年 《交響組曲「能面」》により第14回芸術祭奨励賞受賞。
1960(昭和35)年 音楽を担当したNHKテレビ映画《山の分校の記録》が第12回イタリア賞のドキュメンタリー部門第2位・トリエステ市観光協会賞受賞。
1962(昭和37)年 《箏と和楽器による「うぶすな」》により第17回芸術祭奨励賞受賞。
1969(昭和44)年 神戸山手女子短期大学教授となる。
1970(昭和45)年 《吹奏楽のための「木挽歌」》《吹奏楽のための「太神楽」》等、多くの吹奏楽曲を作曲。
1971(昭和46)年 神戸で作曲集団「たにしの会」を立ち上げる。
1980(昭和55)年 第28回全日本吹奏楽コンクール課題曲《吹奏楽のための「花祭り」》作曲。この前後で吹奏楽コンクールにおいて作品が演奏される機会が多くなる。
1981(昭和56)年 尚美音楽短期大学作曲科教授に就任。
1986(昭和61)年 国立音楽大学音楽研究所に勤務する。
1998(平成10)年 勲四等瑞宝章受賞。
2004(平成16)年 作曲生活60年記念コンサート開催。
2009(平成21)年6月6日 東京都の自宅にて逝去(享年95)。
■吹奏楽作品リスト
吹奏楽のための「木挽歌」(1957/1970)
交響組曲「能面」(1959/1994)
イングリッシュ・ホルンと吹奏楽のための音楽(1969)
吹奏楽のための「太神楽」(1970)
吹奏楽のための「花祭り」(1980)
吹奏楽のための「もぐら追い」(1970)
吹奏楽のための「おてもやん」(1970)
吹奏楽のための「越後獅子」(1970)
吹奏楽のための「コタンの春」(1972)
吹奏楽のための「琴瑟」(1973)
行進曲「ふたば」(1975)
行進曲「木曽」(1975)
行進曲「信濃路」(1978)
吹奏楽のための「鄙歌第5番」(1991)
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